「キチン・キトサン」の成分特徴とダイエット効果について、摂取方法例
「キチン」・「キトサン」の成分特徴と効果はどうなっているのでしょう?
キチン・キトサン
主にかにの殻を主原料にしてつくられる動物性の食物繊維。
キチンはエビ、カニ、昆虫、貝、キノコにいたるまで、多くの生物に含まれている天然の素材。地球上で合成される量は1年間で1000億トンと推測されている豊富な生物資源であるが、普通の溶媒には溶けないためにほとんど利用されていない。
構造はセルロースに似ていますが、N-アセチル-D-グルコサミンが鎖状に長くつながったアミノ多糖であり、高度な機能、環境との調和などの面から注目を集めている高分子材料です。キチンは工業的にはエビ、カニの甲羅から分離されてる。
キチンをアルカリで処理するとアセチル基が除かれ、主としてD-グルコサミン単位からなるキトサンに変換される。1回のアルカリ処理により、D-グルコサミン単位の割合は70~95%程度まであがり、酸の水溶液に溶ける。
一般的には酸性水溶液に溶けるものをキトサン、溶けないものをキチンとよんでいる場合が多い。
- ■効果
- ・血中コレステロールを低下させる。
- 体内のコレステロールは,食物から摂取するより、肝臓で合成される量のほうが多く,その合成は血液中のコレステロール値にも影響する。肝臓のコレステロールからつくられた胆汁酸はキチン、キトサンと吸着し、排出される。肝臓のほうでは,排出された分の胆汁酸をコレステロールを使ってつくることになり、血液中のコレステロール値も下がってくる。
- ・免疫力を向上させる。
- 免疫力を高めることで、糖尿病、高血圧、高脂血症、腎臓病、肝炎、アレルギー性疾患、リウマチ、不眠症、神経痛、骨粗鬆症、四十肩、更年期障害などに効果があると言われています。それ以外にも代表的な効果としては、「解毒・排毒」、「細胞の活性化」、「抗菌・防カビ作用」、「腸内環境改善」、「抗がん作用」、「血管の弾力性維持)、「血圧調整作用」などがる。
- ■特徴
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市販されているキチン・キトサンの多くは、力二、エビの殻を原料としており、カニやエビでアレルギー症状を起こす可能性がある人は,摂取をひかえたほうがよい。
また,キチン・キトサンの過剰摂取は栄養障害を起こす原因となりえる。脂質の中には、ビタミンA,D,E,Kのような脂溶性ビタミン、ミネラルも含まれており,こうした成分まで吸着して体外に排出してしまう。